Little Bee

開発秘話:グランリルビーができるまで

グランリルビーの開発は、リルビーを購入してくださったお客様から「大きいバッグに合うサイズのモノは無いんですか?」というお問い合わせを多く頂いていた事もあり、早い段階から開発自体には取り掛かっていました。
しかし。
「ただ単に大きくしただけだとねぇ…」とスタッフも悩みました。大きくしたからといってポケットの大きさがそのまま大きくなるわけではなく、通常持ち歩くものの大きさは変わりませんし、大きなバッグを持ち歩く理由が人によってそれぞれ異なるわけです。なので、ただただ多くのリサーチのみがヒントでした。


本体

 まずはサイフ。
 「長財布」と「二つ折り財布」の2種類のサイフがありますが、大きなバッグを使用している人は、長財布を使っている事も多いという事が分かったので、両方のサイフが入る事を前提に設計を進め始めました。まず「長財布を使っている人はどこにいれるだろう???」という事について検討開始。サイフはバッグからの出し入れが比較的多いアイテムなので、他のものに埋もれてしまうと面倒です。また、長財布と二つ折り財布はサイズが異なる為、専用ポケットを作る事を考える場合、長財布の大きさに合わせる事になります。その場合、二つ折り財布は別のポケットに入れる事になるので、長財布専用ポケットの別の用途に使うケースを考えないといけません。もう一度大きなバッグを持っている女性が、それぞれ持っている物を見直してみると、「手帳」や「小さめのノート」といったものがありました。この事から、この大きなポケットに並んで「ペン」などが入れられる細長いポケットを作る事になりました。また、この手帳やノートであれば、長財布と一緒に持っていた場合でも、専用ポケットに入れなくても、使用頻度から考えて問題無いという判断になりました。大きいポケットなので、マジックテープやマグネットのボタンなどで閉じられる試作品もあったのですが、結局のところ使わない場合が多く、手帳やノートを入れると閉じられない為、最終的には省くことにしました。


 以前から要望があったペットボトル。
 レギュラーサイズのリルビーでは実現が難しく、バッグの中でリルビーの外にペットボトルを入れるお客様が多かったのですが、グランリルビーのサイズであればサイド部分にもポケットを作ることが可能なので、サイドポケット自体にもマチを持たせ、ペットボトルが入るような寸法にしました。どうせ大きいリルビーを作るのであれば、マチが引っかかるなどの懸念点は気にせず(笑)。また、長財布ポケットを作った事で、レギュラーサイズの3連ポケットも無くなってしまったので、代わりに使用出来る為に反対側のサイドにもポケットを作る事になりました。


 カードケースや小物、など
 こちらも購入して下さったお客様からの声なのですが、「カードサイズの薄さの物を入れるにはマチポケットでは厚すぎるので、他の物と一緒に入れて使っています」というご意見を頂いていました。今回、1つ1つのポケットも大きく作ることが出来たので、ポケットの内側にインナーポケットを作る事で、薄いものでもちょうど良いサイズのポケットを作る事が出来ました。また、ファスナーポケット内にも広い範囲でインナーポケットを付けたので、化粧ポーチの中身をこの中に全て入れてしまう事が出来るくらいの容量になっています。

二つ折り財布と定期などのパスケースが一緒に入ります

ご覧の通り、化粧ポーチ並みの収納力!!



カラーバリエーション

 大きさが変わっても色が同じだと、両方並べた時に見分けがつきづらいので、パイピングの配色などで区別出来るように検討しました。当初、「グランリルビーを使用して下さるであろうお客様は、仕事の都合などで大きなバッグを使用している方が多いだろう」という予想から、落ち着いたイメージにしようという考えがあり、裏表パイピング全てが黒のみで、バッグの中でポケットが分からなくならないよう、ステッチのみを白にしたものなどもありました。試作品はいくつもありましたが、最終的にはカラーチャートとにらめっこしながら、細かく調整して今のカラーバリエーションに落ち着きました。

初期サンプル。現在もスタッフが使っています(笑)

男性スタッフには1番人気の黒に白いステッチの試作です


チャーム

 大きさや色も変わったのであれば、チャームも新しいものを考えたい。「【黒・クリーム・シルバー】の組み合わせにしてみよう!」という事で試作品を作ってみたのですが…、全然かわいくない(苦笑)。「これだと本体それぞれのカラーとも合わない」と判断し、他の色も考えましたが、結局レギュラーと同じ配色が一番合わせやすいという見解に落ち着きました。「ならば、せめて大きさを変えよう」と出来上がったのが金属プレートのオープンハート。そこから携帯電話用のストラップを付ける話が挙がり、ストラップ用の紐を付けたのですが、そのままではストラップホールに付ける事が出来なかったので、その部分のみフックに変えた次第です。


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